宮崎県宮崎市にある、内科・呼吸器科・神経内科の独立行政法人国立病院機構宮崎東病院です

筋萎縮性側索硬化症(ALS)について


筋萎縮性側索硬化症(ALS)という聞き慣れない病気が話題になり医療の課題になっています。


なぜでしょうか?

この病気は最初はささいな症状で始まります。例えば手や足、のどに力がないなど。どこから起こるかは決まっていません。さらにその症状がゆっくりと進みます。このような「進行性の運動麻痺」がこの病気の症状です。もとに戻ったり繰り返すならALSではありません。止まることもありません。


このような病気を心配したとき、誰に相談すればよいのでしょうか?

ALSは「神経内科」の病気です。最初に神経内科での診断を受ける必要があります。下記のような病院を受診されると専門的意見が聞けると思います。ALSでは症状が次第に進行し、物を持てなくなる・歩きにくくなる・しゃべりにくくなる・食事が食べにくくなる・息がしにくくなるなどの問題が起きてきます。1999年にはリルテックという治療薬がはじめて出ましたが、まだまだ効果不十分です。


ではどうすればよいのでしょうか?

様々な問題に医療関係者や県の行政機関を含んで全体的な協力体制が作られようとしています。近所のお医者さんには日頃の身体の問題を解決してもらう。保健師さんには地域での生活の諸問題を相談する。介護支援センターの看護師さんには実際の在宅での介護に協力してもらう。当院のように入院できる病院もあります。ALSは65歳以下であっても介護保険で認定されます。介護機器の利用もできます。また在宅医療の開始や入院について社会資源の使用が可能です。ただ現状はその運用の能力が患者さんの数や住所によって十分に追いついていない問題があり、改善が必要です。当院でも受け入れ能力の増大が急務となっています。病気が進んだ場合、呼吸の補助のため人工呼吸器も利用します。ただしその利用は大きな介護力と本人の決断を要しま今後への期待として基礎的な医学の充実を含め、できるだけ早い病気の解明や根本的治療法の確立と実施が待たれています。


神経内科部長 塩屋敬一


宮崎県内でALSの相談が可能な神経内科医のいる病院


  • 宮崎大学医学部第三内科 〈清武町〉
  • 宮崎東病院 〈宮崎市大字田吉〉
  • 宮崎病院 〈川南町〉
  • 県立宮崎病院神経内科 〈宮崎市〉
  • 県立延岡病院神経内科(休診中) 〈延岡市〉
  • 宮崎市古賀総合病院 〈宮崎市池内町〉
  • 宮崎市市民の森病院  〈宮崎市塩路〉
  • 都城市藤元病院 〈都城市早鈴町〉 など